スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

劇場版2059撮影悲話

2059シリーズ
劇場版撮影裏話です。

以下の条件に一つでも当てはまらない方はリンクから他の素敵サイトへお逃げ下さい。

アルトさんが可哀想でも全然おっけー寧ろ(略
ランカちゃんがブラックでも可
下/ネ/タなんて気にしない-!
シェリルさんは超時空天然スルーでいいじゃない
所詮ただの妄想でしょ?妄想は自由だもんね



全部おっけーな寛容な方のみ、続きからどうぞ。
後悔はしないで下さいね?




当初、予定では以前ドラマで使用したカットを中心に構成するので、新規撮影はあまりないということだったのだが。

結局、新たなシーンやつなぎの展開のため、殆ど撮り直しと相成った。



「それでですね、シャワーシーンも新たに撮ることになりまして」
「せっかくですから、バスタブでの入浴シーンにしようと」
「いいわよ」
シェリルのみ参加した打ち合わせで監督とディレクターの提案に、彼女は鷹揚に頷いた。
「それで、せっかくの劇場版ですし…シェリルさんにはもっとこう、大胆に魅せて頂いて」
「そうね」
「勿論、ホログラフスーツを使いますが」
「あら、いらないわよそんなの」
「ええっ!?」
驚きながらも、監督とディレクターは歓びの声を上げた。
「せっかくの劇場版なんでしょう?生で勝負するわよ」
「で、でっかるちゃあ…」
監督がうっとりと呟き、ディレクターは咄嗟に脳内でソロバンを弾き出した。

――銀河の妖精の、大胆なヌードシーンが入れば相当な話題となる。

年齢制限にかからない程度にする必要があるが、映画は空前のヒットになるに違いない…。

「駄目よ」
だが、無情な声を上げたのは製作陣にも加わり、筆頭スポンサーでシェリル専属マネージャーのグレイス・オコナー女史だった。
「グレイス?」
シェリルは疑問の声を上げるが、それには応えずグレイスは告げた。
「入浴シーンはともかく、シャワーシーンは不要よ。話の本筋には関係ないのだから」
「いや、しかしですね」
監督は果敢にもグレイスを説得しようと試みたが、
「シェリルは17、大概の船団では成人扱いだけど、他の船団では未成年の場合もある」
「その場合は特定船団でのみシーンカットするとかで良いんじゃない?」
シェリルがそう告げる。
正直撮影には金が掛かり過ぎている。ヒットすればする程、儲けになるのだからグレイスも同じ考えだと思うのに。
「そんなことしてみなさい。海賊版の大量ラッシュになるわ」
「そうね…」
言われてシェリルは納得した。が、
「しかし…やはりもう少しインパクトのあるシーンを入れたいですね」
未練がましく監督が呟く。
「それなら、新規シャワーシーン、私がやるわ」
「は?」
「グレイス!?」
「私はインプラントボディよ。究極のアーティカル・ボディ。エロティシズムよりも、玄人には機能美が理解されると思うわ」
「素敵よグレイス!ちょっと悔しいけど」
「……」「……」
盛り上がるマネージャーとヒロインを余所に、監督らは沈黙を守った。
するとシェリルが、
「あ、ねえせっかくだからもう一人追加しましょうよ」
「え…」
まさかランカか、と監督もディレクターも息を呑む。
ドラマ放映時にはただの新人アイドルだったが、今や『超時空アイドル』にふさわしい演技力も身に付けている。
ドラマの時はタオルに水着で撮影したが、こうなったら彼女にも挑戦して貰おう――と考えたが。

「きっと、往年のファンは狂喜モノよ」
「……?」
シェリルが誰のことを言っているのかわからない。
往年のファン?
キャリアが長い女優は何人も出演しているが、誰だと言うのか。

「そうね。女性層のファンもかなり年齢層も広がると思うわ」
グレイスは分かっているようだ。
「でしょう?」
「なら、決まりね」
此方の意志を完全に無視してグレイスは告げる。



そして。
「ふざけんなよ、俺は男だぞ!?誰がシャワーシーンなんかっ」
「良いじゃないか。減るもんじゃなし。なんなら俺のも使ってくれていいぜ。ミス・グレイス?」
ミハエルが愉しげに告げると、ますますアルトはいきり立つ。
「ごめんだっ」
「あら。嫌なの早乙女君」
グレイスの眼鏡が光る。
「当然です。自分は役者ですが、不要なシーンなんて演じられません」
脚本は全て目を通し、構成も流れも理解している。歌舞伎とは違うが、自分の舞台だ。
本当に必要な場かどうか判断出来る。大方誰かが思い付きで入れようとしたのだろう。
「そう。シェリルは残念に思うでしょうね」
「え…?」
どうして彼女の名が出てくるのか。
「早乙女アルト。あなた、シェリルの意志を踏み躙るの?この提案は彼女からされたのよ」
「…マジで?」
思わず呟いたのはミハエルだが。
「ええ」
グレイスは頷いた。
「銀河一の女形、早乙女有人。未だに女性だと信じて疑わないファンも大勢いるんでしょう?肉体美をさらすことによってそんな人たちの眼も覚ますことが出来るでしょうって」
「……」
シェリルが、自分のために心を配ってくれた。
その彼女の気持ちなら…。
「分かりました。やらせてください」
彼はグレイスにそう告げた。





後日。
関係者のみ集められた完成披露試写会で話題の的の一つとなったのはやはり、銀河歌舞伎随一の女形が演じた、シャワーシーン。

彼の昔からの業界人ファンは男女問わず興奮し、また褒め讃えた。
彼はうんざりしつつ、漸く取り巻き連中から解放されたヒロイン――シェリルの元に歩み寄ったが。
「あ、早乙女君お疲れさま」
素早くランカがシェリルの前に立ちはだかる。
「良かったねー、劇場版!ほんと、劇場版のアルト君は格好良かったね」
「…どうも」
「普段ほんとーにヘタレなのに、主人公補正って奴?」
「……」
なんだそれは。
「別に、ドラマとそうたいしてかわらないだろ」
憮然としながらも、そう答えた。演じている上ではTVドラマと劇場であるとは言え、あくまで同一人物であるつもりだった。
「……大変わりだって。ね、シェリルさんもそう思うでしょう?」
「そうね。でも完結編まで分からないし」
シェリルはそう答える。すると、
「もうもう、それよりも!シェリルさんが素敵過ぎます…!綺麗で、切なくて、エロ格好良くてかわいくってそれでいておっとこまえで!」
「あ、ありがとう?」
「ますます惚れなおしました!」
「有り難う。ランカちゃんだって素敵だったじゃない」
シェリルはそう微笑む。アルトもなんとか話に割り込もうと、
「そうだな、前向きだったしヒロインらしいな」
と告げる。
「本当、素晴らしかったわランカちゃん」
「有り難うございます…!」
ランカは感激で瞳を潤わせた。そして、振り返り、
「有り難う、早乙女君も」
「あ、ああ」
新人なのに、大きな舞台で緊張していたのだろう。
ほんとは「でもシェリルが最高だった」と続けるつもりだったが、安堵したランカの表情を見て何も言えなかった。
それからひとしきり歓談していると、やはり問題のシーンに話題が移る。


「なんと言うか、悔しい。負けた気がするわ」
「は…?」
あれを提案したのはそもそもシェリルなのにそんなことを言う。
「グレイスはともかく、あんたに負けるなんて」
それが本当に悔しそうだった。
「いや、あの」
「にしても、凄い角度だったよねー」
ランカは感心したように、
「まあ前バリ?ていうの、あれを使ってるとはいえ…あの角度で見えないなんて」
撮影の都合上ホログラフスーツが使えず、生身でやってまずいところはなんとか映像処理したのだと説明しようとしたが、
「早乙女君のって、よっぽど小さいんだねー!」
「…!」
「?なにが?」
シェリルがきょとんとし、ランカはその耳元に、
「あれですよ、ア・レ。男の子の大事な――」
「ぎゃーっっ!」
思わずアルトは奇声を上げた。誤解とはいえシェリルにそんなことを聞かれたくない。

「え?なに?どうしたの?」
尚も戸惑うシェリルに、
「聞くなそんなこと!ランカも言うな!」
アルトは叫ぶ。
すると、
「…早乙女君、やっぱりそうなんだね…可哀想
しみじみとランカが同情するように告げる。
「……!」
もうアルトは何も言えず、涙を堪えてその場を立ち去ることしかできなかった。



* * * * *

「そういえば、グレイスさんから聞きましたが、早乙女君のシャワーシーン提案したのシェリルさんなんですよね?」
「…そうだったかしら?」
「……」
面白半分で提案しておいてシェリル自身はもうそのこと自体、すっかり忘れていたようだった。





…本当にごめんなさい。
寧ろここではランカちゃんの最大のライバルはグレイスさんです(笑)

テーマ : マクロスF
ジャンル : アニメ・コミック

■ Comment

非公開コメント

プロフィール

Rook

Author:Rook
ようこそおいでくださいました。
こちらはマクロスフロンティア感想・および原作とは全く関係のない妄想小話の吐き出し部屋です。
最初に来られた方は『はじめに』を一読下さい。
銀河の妖精至上主義
一応映画が公開されるまでの期間限定ですが、もしかしたら延長もあるかもしれません(笑)
→とりあえず完結編公開まで。

Twitter
 
LOVE《リンク》
自分のブックマーク替わりです。皆さん素敵~!
カテゴリ
最新コメント
最新記事
マクロスF~名言集~
ランダムでマクロスFの名言が表示されます。


Spcial Thanks マクロスF
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。