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17話撮影裏話

2059シリーズです。
ランカちゃんの部屋のシーン。

いつも以上にランカちゃんが変態です。
それでも赦せる方のみどうぞ。


※2010/03/25一部修正






17話撮影裏話

「なんで俺が間男みたいな真似を…」
ぼやきながらも壁を登り、ランカの部屋に侵入することに成功した。

「あ、アルト君コーヒーだよね!?待ってて」
慌ただしくランカが部屋を出、
「あんまりじろじろ見ちゃだめだよ」
「はい、カットぉー!」
の声がかかり、アルトはほっと息をついた。

「15分休憩入りまーす」
「ランカちゃん、メイク直すわよ」
「お願いします」
ボビーとランカは、メイクの為にスタジオの奥へ向かった。

「へぇ」
スタッフは忙しく働いているが、一人することがないアルトは興味深く辺りを見渡す。
少年期は真女形として、自室も女性らしく飾り付けていたが、和室なので洋間の女の子の部屋、というのは初めてだ。
今回リアリティーを出すために、ランカの私物も数点持ち込んでいるという。
「アルト君、カメラテストやるからアドリブで動いてみて」
「…はい」
今までは芝居をする上で徹底的に脚本を読み込み、お役に成り切る事で演じて来たが、今回のドラマではアドリブを求められるので当初は困惑していた。最近、漸く馴れてきたところだ。

(ランカの部屋に実際来た、と)
シチュエーションを脳裏で確認し、辺りを見回す。
「隊長、若っ」
幼いランカとオズマの合成ホログラフィーを覗き込み、呟く。
(此処で幼いランカに興味を示さないのが彼らしい)
ゆっくり視線を巡らし、それを見つけた。
「シェリルのポスターか」
ベッド脇に貼られたシェリルのポスター。
ランカの大事な物なのだろう。少し黄ばみがかかっているが、“銀河の妖精”は笑みを浮かべている。
「本当に熱心なファン、なんだな」
ただのファンなら微笑ましいのだが、ランカはことある毎にアルトとシェリルの間に立ちはだかってくる。
シェリルはギャラクシーの仕事で暫く戻っており、最近、なかなか会えないのが少しばかり寂しくなっていた。
(それにしても、このポスターは確かギャラクシーツアー宣伝用で一般販売はされていない貴重なポスターだよな。どうしてランかが持ってるのか…。)
疑問に思いながらも、ポスターの表面に手を伸ばす。
「あれ…?」
一ヶ所だけ、汚れというか、よれてしまって特に傷みの激しい部分がある。
「なんだ?」
指先で軽く触れようとした、その時、
「なにさらすんじゃ!ごじゃっぺえええぇ!」
叫びと共に、ごつんとアルトの後頭部に何か(お盆だ)が直撃し、アルトは壁のポスターに思いっきり顔面から突っ込んだ。
「あああ!」
悲痛な叫びをあげてランカは突進すると、アルトを引き剥がしそのまま背後へ放り投げた。
「ってえな!何しやがる」
鈍臭い反応をしてしまったが一応鍛えているので素早く身を起こす。だが後頭部も額も、痛みがなかなか治まらない。
「ごめんなさい、シェリルさん…」
ランカはポスターにそう告げて、シルクのハンカチ(実はシェリルグッズ専用の布巾)で丁寧に拭く。
「バッチぃ“ごじゃっぺ菌”を着けてしまってごめんなさい」
「をい」
アルトの抗議は一切耳に入らないだろう、一通り拭き終えると、
「消毒しますね」
と、自らの全身をポスターにすりつけた。
「……」
怒るべきか突っ込むべきか、呆気に取られたまま動けぬアルトの前で、
「では、“仕上げ”に」
ランカはそう呟くと、シェリルのポスター、その唇に自らの唇を押しあてた。
「……」
ポスターで一番傷みが酷かった部分。その原因を実感させられアルトは軽く眩暈を起こしかけた。

因みに、後頭部と額の腫れとこぶは暫く治らなかったので、アイ君のせい、ということになった。



一週間後。
「…本当に大丈夫ですか、シェリルさん」
「大丈夫よ。それに、病気のシーンだもの。丁度良い位だわ」
久しぶりにシェリルが撮影に合流したが、かなり体調は悪そうだった。
「少し、風邪気味かしら。無理しちゃダメよ」
「有り難う、グレイス」
しんどそうにベッドに横たわるシェリル。
シェリルのスケジュール上、撮影の順序が逆になってしまったが、これから15話の収録だった。入院中のシェリルの元へアルトとランカが見舞いに訪れる、というシーンなのだが。

「グレイスさん、シェリルさんはいつからお加減悪くなっちゃったんですか」
ランカが心配そうに訊ねる。
グレイスはスタジオ内の空気清浄機の出力を最大限に強めるようにスタッフに指示を出していたが、振り返ってランカの問いに答えた。
「フロンティア時間では丁度1週間前かしら。急に悪寒がする、と言い出して。暫くギャラクシーにいたから大丈夫な筈だったんだけど」
ギャラクシーではスラム街ですら人体に有害な細菌・ウィルスは全く発生しないので、ほぼ無菌状態と言っても過言ではない。そんな環境から、密閉型ケミカルプラントとはいえ、船内で出来るだけ自然環境に近い状態を創っているフロンティアでは、シェリルのようにギャラクシー出身で生身の場合、細菌への免疫が無く、直ぐ風邪を引いてしまったり、最悪、重篤な病気に罹ってしまうことも希にだがある。
「大丈夫かな、シェリルさん」
「大丈夫よ、シェリルは強いもの」
落ち込むランカをグレイスは励ます。
だが、一週間という時間に、アルトはとある記憶を掘り起こされていた。
(その時って、シェリルのポスターにランかがキスしていた時じゃ)
――まさか、それが原因じゃないだろうな…。

「ランカちゃん、軽くリハやりましょ」
少し落ち着いたらしいシェリルが声を掛け、
「はーい、今行きます、シェリルさん」
ランかはうきうきとシェリルの元へ向かう。
グレイスは直ぐその場を去ろうとしたが、
「ミス・グレイス。ちょっと…」
アルトはその背に声を掛ける。彼自身それが原因とは思わないが、念のため報告しようと思ってのことだ(グレイスに贔屓されているランカへのやっかみもあるが本人は気付いてない)。

話を聞き終えたグレイスは、
「…試してみる価値はありそうね」
と、頷いた。

後日。
「うっそー!でっかるちゃあああああ!」
ランカの元に、『等身大シェリルポスター』が届いた。それもまだ、未発売の物でしかも本人のサイン入り。
「大事にして頂戴、ランカさん」
グレイスはにっこり微笑む。
「はい!もっちろんです!!」
嬉々としてランカはポスターを持って帰った。そのポスターはシェリルの等身大の姿が描かれており、足下にはフロンティアの船団が描かれ、背景は宇宙だ。

ランカの背丈より頭三つ分は大きい。

どうしてグレイスはそんな物をランカに贈ったのだろうか。
(あれくらいの大きさなら、シェリルにキスできないでしょ、ランカさん)
疑問に思うアルトにそっとグレイスは耳打ちした。
果たしてそれで効果があるかどうかわからないが、グレイスは「試す価値があるでしょう」と。

そしてまた1週間後。
「最近胸の辺りが痒いんだけど…特に湿疹もないようだし、変ね?何かしら」
不思議そうにシェリルが告げる。
「…そうね。虫刺されかも知れないわね」
(今度は何やってるのよ、あの子!)
グレイスはシェリルの身体をスキャンするが、異常は全くない。
となると。
こっそりランカの部屋に監視カメラを仕掛け、調べてみる。
ランカは唇でなく、シェリルのポスターの胸元に毎晩のように口付けていた…。

暫し後。
シェリルはフロンティアの自然物に対するアレルギー症状を抑えるため、一ヶ月ギャラクシーに戻り、フロンティアへはその間来艦せず、撮影も休止する旨が発表された。
「そ、そんなぁああ!」
嘆くランカに、自業自得だと思いながらも、アルト自身もどうすることは出来なかった。





ランカちゃんってばある意味能力者ですね、すみません…。

可愛くて健気なランカちゃんが書きたいです。

ぬうたいぷの今月号インターミッション、ランカちゃんは
・アルトのことを考えてた時間:9行
・シェリルさんのことを考えてた時間:16行
でしたよ。
シェリランシェリ素敵v

それにしても、アルトが壁を登る時のBGMタイトルは『イヌミミランカ』ですよ!
こそ泥じゃありませんっ。
某香川県出身の中村アルトさん、訂正して下さい(怒)


テーマ : マクロスF
ジャンル : アニメ・コミック

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プロフィール

Rook

Author:Rook
ようこそおいでくださいました。
こちらはマクロスフロンティア感想・および原作とは全く関係のない妄想小話の吐き出し部屋です。
最初に来られた方は『はじめに』を一読下さい。
銀河の妖精至上主義
一応映画が公開されるまでの期間限定ですが、もしかしたら延長もあるかもしれません(笑)
→とりあえず完結編公開まで。

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