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Phase finale

Phase finale

題名は大体、Google先生の翻訳機能を使用しているので、もしかしなくても間違っている可能性があります。
最近Google先生、精度下がっている気がしますよ…?

ええと、長いので分割しています。
とりあえず、3までアップ。それでは続きから、どうぞ。




-1ー

 その頃。
 矢三郎の部屋で一人過ごすアルトの元には、嘗ての仕事仲間ともいえる、早乙女の事務所スタッフ達から連絡が入っていた。
「まだ、見つかりませんか」
『ええ。うちの伝(つて)を辿ってはいますが。もしかしたら後援会の方に渡りを付けて探せば或いは』
『結構です。時間もないですし』
「わかりました」
 彼らはここでの現地事務所のスタッフだ。早乙女家はフロンティアを拠点としているが、活動範囲は銀河移民船団及び移民惑星のほぼ全域である。矢三郎が次期宗家として、十九代早乙女嵐蔵襲名後初のツアーは、マクロス7のシティでも行われるため、フロンティアからのスタッフも大勢集まっていた。”勘当された”嘗ての跡取り息子に思わないことはないだろうが、表面上穏やかに接してくれるのは有り難かった。

 クランと矢三郎が彼女の知人を訪ねているうちに別ルートで何か情報があれば、単独で出るつもりだったが、その望みもなさそうだ。
(シェリル)
 立ち上がって、部屋から窓を眺めてみる。フロンティアでもよく見かけるような、街並み。だが、表通りを一本抜ければ、そこにはスラムが拡がっている。
 シェリルが潜伏しているのはそのスラム街の何処かだろうと、矢三郎は言っていた。銀河のトップシンガーとなっていたシェリルがそんなところで暮らしているなんて、想像も付かない。
 だが、シェリル自身は決して話してくれなかったが、幼い頃に実の両親が殺されて、暫くはスラム暮らしをしていた聞いた。それを教えてくれたのは、ルカだった。

 その時の貧しさ、ひもじい思い、そして孤独。
 母を亡くし、孤独を知ったことはあっても、稽古をしていれば考えずに済んでいたし、何よりも”真の空腹”をアルトは知らない。
(シェリル)
 胸に手を当てた時、それに気付いた。
 幼い頃から肌身離さずでいたお守りとは別に、あの日からずっと身に着けている物。硬く、冷たいその感触。
「想いを、伝える石か…」
 そう、いつか彼女はそう言っていた。

――お守りなんだろう、返すよ。
――いいの、アルトが持っていて。

 対バジュラ戦役決戦直前に渡された、彼女のお守り。何度か返そうとしたのだが、彼女は受け取らなかった。
 形見、ということなのだろうか。
「シェリル」
 紐を手繰り寄せ、その先に付けられた、その石を見つめる。いつかあの時は、彼女の想いが確かに石を通して伝わってきたのだ、と思えたのに。今は何も感じない。
 否。
(…俺の、彼女の想いを繋げないように…?)
 想いを伝えることが可能なら、その逆もまた、ということなのだろうか。
(どうして)
 約束した。
 未来を誓い合った。
 それなのに、彼女は自らそれを断ち切って――。
「つ…」
 気付けば、握りしめた掌に爪が食い込み、僅かだが血が出ていた。中の石が砕けなかったのは、流石と言うべきか。

――「アルト君」
 ランカは、「シェリルさんは生きている」と告げた後、自分に何か言いたげだった。だがそれを、敢えて聞かないようにした。シェリルとランカの絆は自分とはまた違う。それが分かっていても、嫉妬すらしてしまう自分が可笑しかった。
 だけど。
 あれから、彼女に一度も会っていない。ランカからも、あれ以来連絡はない。

 アルトはベッドから起き上がり、部屋の端末を起動させる。だが。
(何を、言えばいい?)
 シェリルが見つかった,と言えばランカは喜ぶだろうか。それとも、自分と同じように。
 起動したばかりの端末をスリープさせ、アルトは再びベッドに横になる。

 じき、6時になる。
 シェリル―ミシェル、と名乗る彼女のライブはもうすぐ始まる。その時は、ちゃんと”客”として振る舞わなければならない。彼女が今、”アーティスト”として、どんな芸を見せてくれるのか。
 
 ライブが、終わったら。
 呼吸を整え、その”お役”に向けて、アルトは意識を集中させていく。





続きます。ごめんなさい。
ぐるぐるアルトさんは書いてて楽しいです-(をい)



テーマ : マクロスF
ジャンル : アニメ・コミック

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Author:Rook
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こちらはマクロスフロンティア感想・および原作とは全く関係のない妄想小話の吐き出し部屋です。
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銀河の妖精至上主義
一応映画が公開されるまでの期間限定ですが、もしかしたら延長もあるかもしれません(笑)
→とりあえず完結編公開まで。

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