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久しぶりのランシェリ小話

これも一種のステマでしょうか(笑)

KISSブランドのシェリルさんイメージのアクセサリ、可愛かったのでそれをヒントにお馬鹿小話を書いてみました。
相変わらずの暴走ランカちゃんです。
今回(も?)彼女は幸せです。
あの人はかなり気の毒なことになっています。
それでもよろしければどうぞ~。





「シェリルさーん!来ちゃいましたぁ」
「あら、ランカちゃん」
「おい、今は撮影中だ、邪魔するなよ」
「なーんだ、いたのアルト君」
フロンティアでも有数な、撮影専門スタジオ。ここはモデルやタレントが雑誌や商品のポスター写真を撮るのに使われている。
雑誌の撮影でスタジオの別室に来ていたランカは、撮影を終えてシェリルの撮影所に見学に来たのだ。

そこに、SMSから護衛として派遣されたアルトに見咎められた、というわけだ。
「時間も時間だし、少し休憩取りましょ」
「だが」
「ランカちゃんはあたしが誘ったのよ」
ね、とシェリルはランカに微笑んだ。
「はいっ!ありがとうございます」
頬をあからめ、ランカは頷いた。アルトがふて腐れたようにそっぽを向いたが眼中にない。

――本物志向のシェリルは、雑誌や商品カタログの写真で大げさな特殊加工やCGをあまり使うことはない。
ライブステージはふんだんに特殊効果を使っているので、そのギャップに違和感を感じたランカが以前訊ねてみたところ、
「商品のCMでしょう?私は確かにモデルだけれど、ここでの主役はその商品だもの。きっちり目立たせないとね」
その答えにランカは心底感心した。
「さっすがシェリルさん!」
プロ意識、というのはこういうものだとランカはシェリルとグレイスから教わった。

「お疲れ様です、シェリルさんっ」
「ありがとう」
マネージャーに代わり、ランカが自らシェリルにドリンクを手渡す。
スポットライトを浴びて熱を帯び、うっすらと汗をかいた肌を拭くためのタオルもだ。
「15分休憩を取りまーす」
「ええ」
マネージャーの声に頷き、シェリルは首元の汗を拭う。今の彼女のイメージは文字通り大輪の薔薇だ。
室内は全体的に淡いピンク色のシルクが敷き詰められ、まるでこの部屋自体が薔薇の花片に包まれているような雰囲気。
シェリルが纏うのはまるで婚礼衣装のような、薄い生地を幾重にも重ねたドレス。
うてなをイメージしたようなそこだけ薄いグリーンのクッションに腰掛けている。ドレスが覆うのは彼女の胸元と、太股の際どいラインのみ。
鍛えられ、完璧な脚線美を誇る足は美しく磨き上げられたつま先まで惜しげもなく披露している。
ドレスの裾は前面が極端に短くなっているが、後ろに裾が長くひろがっている。裾に流れるにつれ生地が薄くなるものだ。
そしてこの部屋に溶け込みそうなピンクブロンドの髪は、洗いざらしのようにそのまま流されているが、それすらも美しい。
「まるでお花の妖精みたい」
うっとりとランカは呟く。
「ああ…」
ランカの吐息のような呟きに、アルトも同調する。こういう時だけは二人、仲が良い。

「シェリル、少し汗でファンデが流れてるわ。なおすわね」
「ありがとう、ボビー」
今回のCM撮影のため、またSMSでの警護の仕事との兼ね合いもあり、伝説のメーキャップ・アーティストであるボビーも協力していた。
「お肌のコンディション、最高よ。ファンデーション付けるの勿体ないくらい」
「大げさだわ」
シェリルは髪をかき上げ、首筋から背中にかけて、ボビーに見せる。
アルトはボビーが男性でありながらハートは女性、ということを重々承知しているのでその光景について何の感情も覚えないが、
「ぎぎぎぎぎ。ち、ちかすぎるようボビーさん…っ」
何故か横でランカはハンカチを握りしめていた。

「そろそろ撮影、再開します」
カメラマンの声に、シェリルの表情が一変する。
目元は柔らかいまま、表情に崇高な美しさが加わる。
「両腕を後ろに伸ばして、そう…胸元を強調して下さい。顔は少し背けて」
カメラマンの指示に従い、両腕を後方に伸ばす。胸元で輝くのは、彼女にしてはやや控えめに見える、ピンクゴールドのネックレス。
ネックレスの先にあしらわれた小さな薔薇と、ダイヤモンドの輝きが美しい。
まるで初めてアクセサリーをプレゼントされた少女のように、少し照れくさそうな表情で微笑む。
「うわあ…」
フラッシュが瞬く度、カメラマンの指示以上にシェリルは表情を変える。それもまた彼女自身の魅力だが、それよりもその胸元でアクセサリーの輝きが強調される。
「今度はブレスレットと指輪ですね」
「ブレスレットと指輪は同時に?」
「はい。両方とも右手にお願いします。カメラを寄らせて、それぞれを強調しますから」
「わかったわ」
指示に従うだけではなく、彼女自身もいくつか提案を行っている。
「そうだな…商品が同時に映えるのも、悪くない…」
アルトがぶつぶつ言っているが、それを聞かずランカは別の角度から撮影現場を眺めている。
今回の撮影に使われたアクセサリのモチーフに自分は合わないだろうが、やはり学ぶところはあるはずだ。
だからこそ、自分の撮影が終わった後なら来ても良いとシェリルは誘ってくれたのだろう。

「はい、お疲れ様でした」
「お疲れ様」
おそらく、何十回どころか百回くらい撮影したのだろうと思う。

フラッシュが瞬く度、指示が飛ぶ度に様々な表情を魅せていたシェリルは、その声と共に安堵の息を吐く。
「お疲れ様でした、シェリルさん」
「ありがとう」
「とっても…すてきでした!」
同性のメリットを最大限に活かし、ランカが手ずからシェリルの汗を拭き取った。乱暴に擦ることは出来ないので、優しく、ゆっくりと。自然、距離が近くなる。
「……!」
「あらあら。なんか、私が意地悪しているみたい」
「そんなことないですよ!やらせてください」

端から見る限り、まるで姉妹のように仲の良い美女が二人、戯れているように見えるだけだろう。
が。
「……離れろよ、ランカっ」
「だめよアルトちゃん、そんな顔しちゃあ。ほーら、眉間にし・わ」
「うわあっ…!大尉!」
「やあね、人を化け物みたいに。ね、せっかくだからアルトちゃんお化粧しない?せっかくのスタジオだもの」
「や、やめてください!」
「えーと、上司命令ならどう?」
「公私混同です!…いや、あの、謹んで辞退つかまつります!」

賑やかに追いかけっこを始めたアルトとボビーをよそに、
「ありがとうございます。シェリルさん。勉強になりました」
「そう?」
そう応えながらも、シェリルは満足そうに微笑んだ。
大事な後輩がまた一つ、一歩を踏み出せることに喜んだのだろう。
「すっごい…素敵でした。私は…多分今回みたいなアクセサリーは無理でしょうけど」
「そうね、売り出す路線が違うもの」
「はい」
「でも、ランカちゃんだって、あなたしか出来ないことがあるのよ。まずはそれを見つけなきゃね」
「はいっ!ありがとうございます」
ランカは深々と頭を下げる。
「でも…そうね、これなら似合うんじゃないかしら」
シェリルはそう言ってネックレスを外すと、それをランカの首にかけた。そして、彼女の後ろに回りきっちりと止める。
「えっ」
ランカが硬直していると、
「うん。似合うわ。可愛いわよ」
シェリルがランカの正面で、そんなことを告げる。
「えっ、えっ、えっ」
心臓がどきどきする。
「あ、これ貰って良いのよね?ランカちゃんにあげるわ」
「わかりました。シェリルさんには別に用意しますので、よろしければ受け取って下さい」
「ほんと?ありがとう――おそろいね、ランカちゃん。そのままつけて帰れば良いじゃない」
「……!」
シェリルさんとおそろいのネックレス。
それだけ、それだけでも幸せだというのに、今、自分が身に着けているのは先程までシェリルさんの胸元を飾っていたわけで。
つまり…シェリルさんの体温、そして香水のような汗が付着しているということで…!
「あ、そうか、私のお古じゃいやよね、交換しましょ」
「い、いえ…どうか、どうかこのままでっ…!」
「そう?」
「は、はい!」
このままでは自分の体温がついてしまう。本当は早く外してケースにしまいたい。そしてずっと飾っておきたいのだが。
「今度、それつけてお買い物でも行きましょう。楽しみねー」
シェリルさんがうれしそうにそう言うから、従うほかはないのだ。
(もうこのまま死んじゃってもいい…)
幸せな妄想にふけるランカとその胸元を飾る輝きに気付き、彼が絶望の谷底に突き落とされるのは、また別の話である。

end

テーマ : マクロスF
ジャンル : アニメ・コミック

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Author:Rook
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こちらはマクロスフロンティア感想・および原作とは全く関係のない妄想小話の吐き出し部屋です。
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銀河の妖精至上主義
一応映画が公開されるまでの期間限定ですが、もしかしたら延長もあるかもしれません(笑)
→とりあえず完結編公開まで。

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