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いえなかったことば。

昨日「ギャラクシー・メモリー」とか、ラジオに一瞬だけ井上さんが出られたのを聴いて思いついた小ネタです。

幼いシェリルさんとグレイスさんのお話。
「ギャラクシー・メモリー」ネタですので、聴いてないと分からないかも。
あ、中身は勿論ギャグです。

宜しければ続きからどうぞ。






いえなかったことば。


娘ドラ3の「ギャラクシー・メモリー」より。

銀河横断ツアーへの出発前日。
ほんの少しだけ、お酒の力を借りてシェリルは頬を染めながら告げる。
「グレイスは…あたしのマネージャーで、一番のともだちで、お姉さんで、それで…」
そこでふと、あの日の記憶がフラッシュバックした。

――それはまだ、シェリルがグレイスと生活を共にして数年ほどのこと。
幼いながらも才能の片鱗を見せ始めたシェリルは、マネージャーになったグレイスに導かれ、レッスンを続けていた。仕事では厳しいが、一緒に暮らしている家ではグレイスは常に優しく接してくれる。その存在を、何と呼ぶか。
いつしか記憶の彼方に埋めていたその名前を、漸くシェリルは思い出しかけていた。
「今日は疲れたでしょう。もうお休みなさい」
「うん」
頷いて、シェリルは愛用の自分の身の丈ほどもあるピンクのオオサンショウウオのぬいぐるみを抱え、ベッドに向かおうとした。だがそこで、ふと思いついて、
「あのね、グレイス。…お願いがあるの」
「なあに?」
我が儘を言ってわざと此方を困らせようとすることはあるが、「お願い」というのは珍しいことだ。グレイスは端末から顔を上げて、シェリルに微笑みかけた。
「…あの、ね。その…迷惑でなければ、なんだけど」
もじもじと、躊躇うような態度を見せるシェリル。
「どうしたの、急に改まって」
グレイスがそう訊ねると、
「あのね、グレイスのこと…このおうちでだけは、”お母さん”って呼んでいい?」
叫ぶように、一息で告げ、シェリルはぬいぐるみに顔を埋めた。
(言っちゃった…なんか、恥ずかしい…)
「…」
グレイスが驚いた気配が、伝わってくる。が、暫く沈黙が続いていた。それに耐えかねるように、おそるおそるシェリルが顔を上げると。
「……?」
グレイスは笑顔のまま、凍り付いていた。
「…グレイス?」
シェリルが声を掛けると、
「…シェリル」
小さいシェリルの視線に、グレイスは合わせるように身を屈めた。
「あのね、シェリル。私はね、17歳なのよ?」
「…え?」
「だから、シェリルみたいな大きい子の”お母さん”は、変だと思わない?」
「……?」
「ね?」
「……はい」
笑顔だけれど、これほどまでに恐ろしい思いをしたのは初めてだった。理由は分からないが、ともかくシェリルは頷くしかない。
「だからね、今まで通り、外でもお家でも、私のことは”グレイス”って呼んでちょうだい?」
「わか、りました…」
なんだか知らないけれど、どうやらグレイスは怒っているらしい。
幼いシェリルは恐怖を感じながらも、必死に彼女の機嫌をこれ以上損ねぬよう、首をぶんぶんと縦に振り続けた。


(回想終わり)
「…てもう、何言ってるんだろ、あたし。やだもう、たった一杯で酔っちゃった!」
「あらそうね、うふふ…」
こうして、ギャラクシー出発前夜は更けていく…。
その夜を境に、彼女たちの運命は大きく変わることになるのだが、それはまた別の話。

――2059シリーズに続く…かな?




テーマ : マクロスF
ジャンル : アニメ・コミック

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一応映画が公開されるまでの期間限定ですが、もしかしたら延長もあるかもしれません(笑)
→とりあえず完結編公開まで。

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