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ばかっぷるその後。《中編》

ええと。

だ、だいじょうぶだと思いますが一応R15…くらい?でしょうか。
宜しければ続きからどうぞ。
「そうね。ランカちゃんの方が時々大人だもの」
「は?」
「ライバルでもあるけど、初めて出来たのよ。女の子の友達って」
嬉しそうにシェリルは笑って告げる。
「そうか」
「ええ。今ではナナセも、ミシェルもルカ君もいるけど、やっぱり同性の友達は貴重だわ」
「ああ…」
俺もそうだった、とは何故か言えなくて、アルトは気まずくなり、
「にしてもあいつこそ、あのピンナップ何に使うんだか」
「あー!あれ!そもそもアレが発端だったじゃない!バカアルト!」
「でかい声出すなよ」
「あんなの、何で出して来たのよ」
「ミシェルがくれたんだよ」
今にして思えば、シェリルをからかう材料にしないでしまっておけば良かったと激しく後悔している。
「もう、ミシェル…後でクランに懲らしめてもらうわ」
「……」
懲らしめるつもりが、喜ばせるだけになるだろうがアルトは何も言えない。
「にしても、あんなに嫌がることないじゃないか。あれも立派な仕事だろうに」
「……」
シェリルはそっぽを向いて黙ってしまう。思い当たることがあったので、アルトは口に出してみた。
「もしかして、全部じゃないにしろ、自分の言葉じゃなかったのか?」
「え…!?」
シェリルは目を瞠り、
「どうして分かったの?」
と、訊いた。
「ま、俺も一応役者やってた頃、インタビュー何回か受けたしな」
「…そうね」
「それに、あの歌も」
「えぇっ!?」
シェリルは驚いたようだ。
「あのインタビュー記事、『大好きな人のことを思って』て」
「な、何…よ」
「『Pink Monsoon』だっけか。あのデビュー曲。あれは特定の誰かを思い出してじゃなく、アレがお前自身のプロモーションだったんだろ」
「その、通りよ…」
呆然とシェリルは応えた。何でわかるのよ、と。
「俺だってそれなりに耳は肥えてるからな」
お前の歌は、特に。とは胸にしまっておく。
「意外だわ。あんたがあたしのデビュー曲聴いてたなんて」
「ランカが貸してくれたんだよ」
まだランカがオーディションを受ける前のことだ。
学校は別々だったが、何度かメールのやり取りをしたり、ナナセ達と一緒に遊んだこともあった。その時に、
「羨ましいよアルト君!シェリルさん抱っこするなんて」
「仕事だからな」
そう言ってやると、
「もしかして、アルト君てシェリルさんの凄さに気付いてないの!?」
大興奮の挙げ句非難され、デビュー曲も含め全ての曲を押しつけて来たのだ。
「…アルトこそ、随分ランカちゃんと仲良いのね」
「昔の話だ。そんなんじゃねえよ」
寧ろ、現在はシェリルを巡りライバル関係にあるのだが。
「お似合いよ、あんたたち」
「あのな」
「いい加減、応えてあげたら?」
「…何にだよ」
「決まってるじゃない。ランカちゃんの気持ちによ」
「…おい」
—鈍いのも、罪だぜ。
かつて親友が告げた言葉が脳裏に浮かんだ。
(ああ、そうだとも)
「お前自身は、どうなんだよ」
膝を抱いているシェリルを囲いこむように、アルトは正面を陣取って片膝を立て、彼女の両脇に手をおいた。
「え…」
「お前は、俺のことどう思ってるんだよ」
「な…関係ないじゃない」
一瞬、泣きそうな表情を見せたが、直ぐ顔を背けて身体を傾け、左手を床に着けた。その甲に、繊細だが男の、アルトの右手の指先が僅かに触れた。
「お前の気持ちは、どうなんだよ」
「何よそれ」
アルトは口元に笑みを浮かべる。精一杯強がっているが、抗うのにシェリルは必死で、表情が隠せない。
アルトはやんわりとシェリルの左手の甲に、指先を這わせた。
「あ…」
やわやわと指先で愛撫するアルトの指。シェリルはその場に縫い付けられてしまったかのように、顔を必死に背けるも、首から下は動けなくなってしまう。
「…っ」
唇を噛みしめ、ただ顔を背けるだけのシェリル。触れられているのは左手だけだが、アルトに囲いこまれ、逃げられない。
悔し紛れだろう、顔を背けたままシェリルは逆に訊きかえす。
「なら、あんたはどうなの」
「…分からないか?」
「分かるわけ…ないじゃないっ」
大きな声を上げようとしたが、我に帰ってシェリルは声を抑えた。




…長っ。
えー、↑シェリルさんとアルトさんの姿勢というか、位置関係…これでわかるでしょうか。
難しいです。

でもって、アルトさんがシェリルさんの手の甲を撫でて~ていうのは、
小説版でかつてアルトさんが矢三郎さんにやられた技です(笑)


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Author:Rook
ようこそおいでくださいました。
こちらはマクロスフロンティア感想・および原作とは全く関係のない妄想小話の吐き出し部屋です。
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一応映画が公開されるまでの期間限定ですが、もしかしたら延長もあるかもしれません(笑)
→とりあえず完結編公開まで。

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